誰にでもショックな出来事や、立ち直れないほどの悲しい気持ちになるような場面があります。こうした心の状態を「うつ」といい、通常は一時的に落ち込んだとしても、時間の経過とともに徐々に前向きになれるものです。しかし、気持ちが沈んだまま、何をするにも気力の出ない状態が何週間も続く場合は「うつ病」を疑う必要があります。
この記事では、「うつ」について、うつと「うつ病」の違い、原因や症状、改善に導くには何が大切かについて解説します。
「うつ」とは?
現在、うつやうつ病、抑うつ状態といった言葉を耳にする機会が増えています。「うつ」が身近な存在であることの証拠です。「うつ」(抑うつ状態)とは、心が折れるような出来事や心配事、何かに失敗したことなどがきっかけで気分が落ち込んだり、憂鬱になったりすることを指します。「抑うつ」および「うつ」とは、一時的に気分が落ち込んだ状態のことです。
これに対し「うつ病」とは、うつよりも症状が重く、落ち込む期間が長期間にわたる場合を指します。「うつ病」になると、日常生活を送るのが困難になるほど気分が落ち込んだり、何かをする気力や意欲が出なくなったりします。うつ病の原因はストレス、ホルモンバランスの崩れなどさまざまです。日本では100人中3~7人の割合で発生するといわれており、誰でもなる可能性がある病気といえるでしょう。
「うつ病」になるとどうなる?
「うつ」は一時的な気分の落ち込みであるため、少しずつ回復するものです。しかし「うつ病」の場合は、心やからだにさまざまな症状が表れ、日常生活に支障が出始めます。「うつ病」により、心と身体に現れる症状について解説します。
うつ病の心の症状
うつ病になると現れる心の症状は「気分の落ち込みが一日中、何日も続く」「無気力」「不安」「イライラ」などです。また、それまで好きだった・関心があったことへ興味や楽しみが持てなくなる、すべてにおいて楽しくないといった症状を感じる方もいます。
そのほかには、新聞やテレビを見なくなる、人付き合いが面倒になる、集中できず仕事をこなせなくなるという変化が出ることもあります。また身だしなみに気を使わなくなったり、過去を思いだして自分を責めたりするのも特徴的な症状です。他にも季節を感じなくなる、すべてを悲観的に捉え自分の責任と考える、判断・決断ができなくなるなどの症状もみられます。
うつ病の身体の症状
うつ病は心の病気です。しかし、心と身体は密接に関連しているため身体の調子も悪くなります。うつ病により身体に表れる症状は「食欲がなく、食べ物がおいしくない」「体重の減少」「吐き気・下痢」「不眠」「微熱が続く」「だるい・すぐ疲れてしまう」「めまい・耳鳴り」「音に敏感になる」といったものです。
うつ病の原因
うつ病の原因として有力なのは「ストレスや環境、遺伝などが原因で自律神経のはたらきが乱れることによる」という説です。自律神経は、身体のあらゆる機能を調節する役目があり、その中には脳内の神経伝達物質のバランス調節も含まれます。神経伝達物質のバランスが崩れるとうつ病を発症しやすくなるといわれています。
うつ病の治療法のひとつである薬物療法は、脳内の神経伝達物質のバランスに効果がある薬を使った治療です。また、うつ病は男性よりも女性の方が発症しやすい傾向にあります。これは、女性特有の妊娠や出産によるホルモン分泌の変化が影響しているためです。ここでは、うつ病が発症する原因を解説します。
環境要因
うつ状態およびうつ病の原因が家庭や職場など、うつ病になった方の周囲の環境にある場合です。職場での人間関係、介護、いじめなどあらゆることがストレスにつながる可能性があります。ストレスが過度にかかるとセロトニンなどの脳内伝達物質の分泌がうまくいかなくなり、落ち込む・食欲がなくなる・眠れないなどうつ症状が出やすくなります。
生活習慣要因
うつ病は5月の連休や夏休み明けなど、長期の休みのあとに発症しやすいといわれています。これは、休みの間に生活リズムが乱れるのも原因のひとつです。休み以外には転勤などで生活リズムが変わることも原因となり得ます。
うつ状態およびうつ病へのアプローチ
うつ病の症状は、うつ病を引き起こしている根本にアプローチしない限り改善は望めません。そのためには休養を取って心と身体の負担を減らすこと、自律神経の乱れを整える必要があります。
休養・環境調整
まずは休養して、心および身体を休ませることが大切です。うつ病は、過度のストレスで心と身体が悲鳴を上げた状態といえます。ストレスを少しでも減らせるように残業を減らすなど、負担を少なくする必要があります。うつ病は責任感のあるまじめな方がなりやすいといわれており、無理のない環境を整えるのが回復への近道です。
自律神経を整える
うつ病の原因と考えられる「自律神経の乱れ」を整えることも、うつ病の症状を和らげるために必要です。自律神経は頚椎から背骨を中心に全身に分布し、内臓など身体のあらゆる機能を調節しています。自律神経を整えるには、頚椎および身体のゆがみを取るのが効果的です。
そこでおすすめなのが「アトラスオーソゴナル」という治療法です。アトラスオーソゴナルはカイロプラクティック治療の一種で、正しい診断・治療のために専用のレントゲンで撮影を行います。頸椎を矯正し、全身の骨格を正常な位置にして自律神経のはたらきを整えるため、うつ症状の改善が期待できます。
まとめ
「うつ」は一時的な気分の落ち込みや憂鬱な気持ちであり、時がたてば自然に回復が望めます。しかし「うつ病」は、一日中沈んだ気持ちの状態が何日も続く状態です。うつ病の症状を改善に導くには、乱れた自律神経のはたらきを整えることが重要です。アトラスオーソゴナルは、頚椎のゆがみを正常にすることで自律神経を整えます。
「ファミリーカイロプラクティック院」では、専用レントゲン機による撮影を必ず行い、正しい方法でアトラスオーソゴナルによる施術を行っています。「うつ」でお悩みの方はぜひご相談ください。